クリスボウル（アルケミークリスタルボウル）とは、クリスタル（水晶）で作られた器（ボウル）のことで、高純度の水晶を主な原料とし、ローズクオォーツやアメジスト等の貴石や、貴金属、鉱物、炭等を混合してつくられている楽器です。

スティックで叩いたり擦ったりして音を出すと、基本の音と共に倍音が生まれ、複数のボウルを一緒に奏でれば、幾重にも重なった音が空間に充ち満ちて、まるで音に包まれているような感覚になる事で、「音浴」と例えられる事もあります。

音楽を聴いて心が安らいだり悲しくなったり、希望を感じたり。目には見えないものの、私たちの心に「音」が与える影響は大変大きく、あるネイティブアメリカンの部族では「地球上で最後に残る唯一の薬は『音』である」と言い伝えられているそうです。

クリスタルボウルも近年は音楽療法として病院や学校など様々な場所で活用され、不眠が解消されたり子供たちが落ち着いて過ごせるようになったり、ある研究結果では瞑想中の脳に現れるのと同じθ波を発生させたり血流の改善がみられる等、人の心や体に深い安らぎをもたらす事がわかっています。

人の体の役７０%を占める水分が音の振動を受ける事で、全身の細胞が活性化されるのですから、それも頷けます。豊かな響きに身を委ねると、自然と呼吸も深くなり、身体も心もやわらかくなっていく＿＿痛みが和らいだり、安眠できた等、身体も心も調律されたように感じられる方が多くいらっしゃるのもこの楽器の特徴です。

人は生きる為に「思考優位」になる時間が多く、かつ何か悩んでいる時や体の不調を抱えている時などは特に意識が内側にこもりがちになっています。内側にこもっている時はネガティブな事に考えが集中しやすかったり、身体も無意識にこわばり、緊張し、眠りも浅くなっています。

そんな内側にこもった意識が広がると、ふっと緊張も緩み、思考も和らいで自然と眠くなったり「きっと大丈夫だ」という安心感がひとりでに立ち現れます。大きな山や広い海を目にした時、「自分の悩みがちっぽけに思えて心が晴れた」という経験が誰しもあると思いますが、雄大な景色はまさに内側にこもっていた意識をふっと広げてくれるのでしょう。

クリスタルボウルの音色も、内側から空間側へと意識を広げ解放してくれるものです。続けて聴いていただく事で、日常的にその感覚が深まっていきます。空間側に調律される事でこの感覚が深まると、思考優位な状態が和らぎ、直感が冴えるようになったり、身体や心の声を受け取りやすくなる方が多くいらっしゃいます。